僕のなんでも手帳

おバカな僕の思うことをただただ書いていきたいと思います

短編小説:未来からのビデオレター

ピンポーン

インターホンが鳴り響く
せっかくの休日の至福の時というのに

「郵便でーす」

郵便?
足早に限界へ向かってドアを開けた

「こんにちは、こちらにサインをお願い致します」

「あぁ、はい」

小さな箱だった
送り主はわからない、名も住所も書かれていなかった

箱を開けてみると
CDか何かのディスクが入っていた

「なんだ?音楽でも入ってるのか?
プレイヤーなんてないぞ、、」

ディスクの中身が気になりどうするか考えていると、ふと、ある事を思い出した。
DVDプレイヤーでCDも再生できるのだ。
早速、DVDプレイヤーにディスクを入れて再生した
テレビも付けておかないと音が聴こえないのでテレビの電源を入れる

「よしっ、と」

テレビの画面が表示されると
画面に、女の子が映っていた

大体、小学校低学年くらいだろう

女の子は自分を映しているビデオカメラの向きを気にして位置を調節していた。

「何これ、、」

まさか、やべービデオなんじゃないか
ホラー?もしかして、持ってたら捕まるやつか?なんて考えていると

位置が定まったのか
女の子はカメラの前に立った

「これを見ていたら、お願いです。
AB町には来ないでください。」

「AB町。」

AB町は友人と旅行へ行く場所だ。
まさか、リアルタイムで旅行へ行く場所と同じ場所を言われると少し不気味にも感じる。

「絶対に、絶対に、来たらダメです。
来たら、、来たら。ぐすっ、、うぅ、、」

突然、女の子はグズり始めた

「おとぉ、、おとぉさん、、死んじゃぅから、、うぅぅ」

(え?おとぉさんが死んじゃう?)

「おとぉさんは、、う、うぅ
私はおとぉさんに会ったことは無いけど
おとぉさんには死んで欲しくないので、、行かないでぇ。。絶対、行かないでください」

(本当に送り先当たってるよな?これ、なんだよ悪戯か?)

「おとぉさんが、、もし、AB町に行かなければ。私も、居なくなるかも知れないけど。
おとぉさんがいない方が私は嫌です。
行かないでね?おとぉさん、行かないでね?」

ここで映像は終わった

暫く、放心状態で真っ暗な画面を見つめていた
「何なんだよ、なんでAB町に行くの知ってたんだ。」

友人に結婚しているやつはいないし、わざわざ悪戯で子役雇うなんてするはずない。
もし仮に悪戯だとするならば
あの女の子ら相当な女優になるだろう。

「マジなのか?」

俺は頭をフル回転させて、色々と考えた
(あの子は俺をおとぉさんと呼んでいた。
もう1つ気になるのは、「私も居なくなるかも」という言葉だ。AB町、滞在中になんらかの事故?事件?巻き込まれて。。いや、もしかするとその帰りか?)

「まさかだろ、、いやぁ、、マジか。」

こんなもの見せられて良い気分で旅行できる自信がない。
不安で一杯の中旅行するのか?いや、でも、話が本当であれば、あの女の子は居なくなるかも知れない。

「いやいやいや、だってじゃあどうやってこれを送ってきたんだよって!」

つい、声を出してツッコミながらも
やっぱりあの女の子の言うことを気にしていた。
どうやってここにビデオレターを送ってきたとかより、AB町に行かないとあの子は消えてしまうかもしれないと考えると
行かない選択をして本当に良いのかと葛藤していた。

未来から送られてきたのか?
それとも、パラレルワールド
あの、バタフライエフェクトとかっていうやつなんだろうか?

せっかくの休日は何とも奇妙な出来事で終わってしまいそうだ。




あれから数日、旅行までもう後3日だ
未だに俺は頭を悩ませている。

友人に話したところで馬鹿にされるだけだ。
いっそのこと風邪にでもかかってくれれば良いのだが、無理やり風邪をひこうとするのも違う気がする。

「はぁぁぁ。」

仕事にまで影響しかねない。
だが、本当にこれは大きな問題だ。
未来は変えられると言うが
こんな重い選択があるか?

不思議だ、未来、はたまた別の世界の我が子が無かったものとして生きるのか
それとも、受け入れるのか。

でも、受け入れてどうなる?
あの子が悲しむのは変わらないし、そもそも、本当なのかもわからないんだ。

「んーーー!行かない!
よく分からんが、我が子よ、大丈夫だ!
違う未来?世界?でお前は生まれる!」

俺は素直にあの子の言う通りにすることにしたのだった。




あれから1週間程たった
友人たちの旅行話も落ち着き始めた
特に大きな事故もなく良かった。
もし、俺が行ってたら。
そう考えたりした。

日が経つにつれ、あの女の子の事も記憶から薄れていった。



俺は昔から絵を描くのが好きだった
家から数キロ離れたところは海が広がっている。
車にスプレーとペンキいくつか乗っけて海へ向かった。
久々に絵でも描きたい。
防波堤にはグラフィティがたくさん描かれていて、俺もたまにそこに絵を描く。
グラフィティではなく、ただ普通に絵を描く
でっかい灰色のキャンパスに自由に。
あ。良い子は真似しないように。
アートとは時に理解されず、受け入れられないものなのだ。

防波堤へやってきた
この防波堤は、暗黙の了解というか
別に絵を描いても怒られないのだ
ここの近所の人が言うには警察も、黙認してるらしい

準備をして、ゆっくりとスプレーで下地を作っていく。
丁度良い時間帯だ。
少しずつ陽が落ちてきた。

夕日と海、それを眺める女性
頭にパッとイメージが浮かんできた
よし、それを描くとしよう。

スプレーとペンキを上手い具合に使って
少しずつ、イメージを形にしていく
そろそろ本当に夕陽が沈みそうだ。

「あの、、」

いきなり声をかけられてビックリしながらも振り返る

たまたまか、自分が描いた絵の女性に雰囲気が似ている女性がそこに立っていた

「あぁ、どうも」

「あ、なんか、その絵の女の人、私に似てる感じがして知ってる人かなぁって思って」

「え?あぁ、なんか、すみません
生憎、知ってる人じゃないです。
たまたまイメージしたのがこんな感じで」

「そうなんだ、なんかちょー凄いねっ」

「うん、正直、自分も驚いた」

少しロマンチックな出会いをしたその女性と俺はさっさと絵を描き上げてから夜まで話した。

連絡先を交換して別れ、週に数回は防波堤で待ち合わせて遊ぶような仲にまでなり
付き合うことになった。


それから1年過ぎた

彼女とは同棲しようかと悩んでいた。
俺もそろそろ身を固めたいと考えていた。


ピンポーン

朝からインターホンが鳴り響く。
せっかくの休日、ダラダラと眠っていたかったのに。

「郵便でーす。」

「はーい。」

玄関へ向かいドアを開けた。

「おはようございます。すみません。こちらにサインを」

「あぁ、郵便。」


小さな箱だ。
箱を丁寧に開けた
CDが入ってる。

「CD?あっ」

あの時の出来事が一気に蘇ってきた。

「こ、、これはもしかして!」

すぐにDVDプレイヤーにディスクを入れて再生した。

映し出されたのは
あの時の女の子だった。

「おとぉさん、ありがとう!
おかぁさんも、ありがとう!」

「生きてた、、生きてたんだ、、」

嬉しさか罪悪感から開放された気持ちや、様々な感情が溢れて涙が出てきた。

子供の後ろの方から声が聞こえた

「おい、おい、誰に言ってるんだ〜!お父さんはこっちだぞ〜?ははは」

「俺の声だ。やっ、やっぱり。うぅ」

ピンポーン

インターホンが鳴り響く

そうだ、今日は彼女が家へ遊びに来るんだった。

「入るよー?」

「あ、うん、開いてるから入って!」

俺は慌てて、涙を拭いたが、ボロボロ泣いていたので意味がなかったようだ。

「どうしたの?なんで泣いてるの?」

俺は彼女に、あの出来事を話した。
彼女は涙を流していた。

「あ、あのね、私にも、、届いたんだよ。
この子から」

俺らは抱き合ってわんわん泣きじゃくった。

不思議なものだ。
彼女から話を聞いたところ
彼女の元にも俺と同じように
この女の子からビデオレターが届いたらしい

内容は

「おかぁさん。おとぉさんがいなくなってね。毎日泣いてるの。
でもおとぉさんがいなくならなかったら、私もいないかもしれないの。
でもね、2人も一緒が良いから。
だから、私は助けるの!
あのね、おとぉさん、お絵描き上手で海でお絵描きするのが好きなの、おとぉさんはね、CD町に住んでる人なの。おかぁさんはね、昔、お父さんに描いてもらったこの絵が好きなんだって」

女の子が1枚の写真をカメラに向かって見せた

場所は違うが、その絵はあの防波堤に描いていた絵とそっくりだったらしい。

それから俺らは結婚した。

きっと未来からのビデオレターに映っていた
あの子がこれから俺らの元へやってくるのだ。
その時にちゃんと言ってやらなきゃな。

「やっと、会えたね。ありがとう。」

短編小説:お爺さんとコイン

いつもと変わらぬ朝
小鳥の囀り
いつもと同じように
スマートフォンのアラートが部屋に鳴り響く

夢なんて覚えてない
最近、まともに夢を見た試しが無い
寝ぼけまなこでアラートを止め
仕事へと向かう支度をしながら
テレビを付けた

「今日、とーってもラッキーな星座は~!
天秤座のあなたでーす!
ラッキーアイテムはハンカチ!色はグリーンだと更に良い事、ありそー!」

私は占いを信じるタイプだ
今日はラッキーらしい
ハンカチはあいにくグリーンではないが
そもそもラッキーなのだから大丈夫だ

毎日、占いを見て、さっと家を出る
最寄り駅までは10分くらい
歩いていつも駅へと向う
途中、パン屋で大好きなクロワッサンを買う
イヤホンをして気分の上がる曲をかける
だいたい、パン屋から出て音楽を聴き始めて丁度、1曲目が終わるくらいで駅が見える。

後は電車に乗ってそれからまた歩いて10分
会社はベンチャー企業で名はそれなりに知られている。

私は管理職に就いている。
自分で言うのもなんだが、部下には慕われていると思う。

そんなこんなで、ホームまで来た
後は電車を待つだけ、そろそろ来る頃だ

その間、スマートフォンでニュースでもチェックしようとポケットに手を入れた時だった

チャリン

コインが落ちたような音が聞こえた

振り返ると、お爺さんが小銭を落としたようだ

私の足元に小銭が転がってきた
小銭を拾い、お爺さんへ渡そうと
顔を上げた時にはお爺さんの姿が無かった

「あれ、どこ行ったんだ。」

辺りを見渡したがお爺さんの姿はない
周りの人はスマートフォンに釘付けだ

仕方ない、恐らくまたこのホームでお爺さんにら会うだろうし、小銭は預かっておこう

それにしても見たことないな通貨だ。
いや、コインか?
あぁ、そうかスロット、あのお爺さん、どうやら朝からスロットをしに行くつもりだったんだな。
私はギャンブルはしないのでよくわからんがきっとそうだろう。

会社に着いてから同僚に今朝あった出来事を話した。

「なぁお前、スロットとかやるだろ?」

「あぁやるやる、爺さんわざわざ自分でコイン持ってたんだろ?見せてみろよ、そのコイン」

「あぁ、これだ」

私はコインを差し出した

同僚はコインを見るなり、私を見て大爆笑した

「はははははは!おいおい、お前、冗談だろ?」

「何がだよ?」

「いやいや、これは通貨じゃねーかよ
朝から面白いボケかますなよ。まだ頭寝てるんじゃないか?」

「え?あ、あぁ」

通貨?こんな通貨あったか?
見たことがない、確かに製造年月日のようなものが刻まれている

自分の財布の中にある通貨と見比べてみたが
さっぱりわからない。
もしかしたら、なにかの記念通貨かもしれないな、尚更、お爺さんに返さなければ

翌日、いつもと同じように起きて占いを見る
今日の運勢は可もなく不可もなくといった感じだ

今日は水曜か。
確か、クロワッサンが無い日は木曜だったな

いつもと同じように出勤途中にパン屋へ立ち寄った

「あれ、ないな
おばさん、あのークロワッサン。」

「あー、クロワッサン?いつも水曜だよークロワッサンお休みの日!」

「あれ、そうでしたっけ?勘違いして覚えてたかも」

「ははは、ちょっと疲れてるんじゃないの?」

「そうかもしれないですねぇ、ははは、今日はカレーパン貰うね」

おかしいな、木曜と記憶してる。
もしかして、おばさんがクロワッサンお休みの日を変えたのかも知れないな

いつものように音楽を聴きながら駅へ向かう

今日もお爺さんはいるだろうか

ホームへ着いてお爺さんが居ないか辺りを見渡した

「今日はいないのか」

ポケットに入れていた記念通貨を取り出そうとしたが指から通貨がすり抜けてしまった

チャリン

コインが落ちた音が響く

ふと、足元を見ると通貨

顔を上げるとお爺さんがいた

「ははは、お爺さん。そういやこの間直ぐ、いなくなっちゃったから、はい、これ」

私はお爺さんが落した記念通貨を拾い上げて差し出した

「んー?あぁ。ワシが落したやつか。すまないね」

「これ、相当、価値があるみたいですから大事にしてくださいね」

「あぁ、そうか。あんた向こうに行ってたのか」

そう言って私を見てニコッと笑う

「不思議な事があったじゃろ?」

「え?」

不思議と言えば不思議な事があったかもしれない。
お爺さんが言った「向こうに行ってた」ってのは、なるほど、そういうことか。

「なるほど、お爺さん。あなた」

「それはあんたが持っておきなさい。
私はいつでも行けるからね」

「良いんですか?」

「あぁ、行き方はわかるな?」

「はい、今の出来事でわかりました。ありがとうございます。」

私はラッキーだ。こんなことが本当にあるとは世の中、まだまだ不思議で溢れている。

短編小説: 夢の続き

目を開けると漆黒の闇が広がっていた

いったい何が起きたのだろう
私はどうやってここに辿り着いたのか
何も思い出せない

私の体が仰向けの状態なのはわかった
ただ、目を開けて周りを見渡しても
灯り一つ見えないため、方向感覚や平衡感覚が狂ってしまいそうだ

そうだ。

「あ!」

私は声を発した
何となくではあるが、声の跳ね返りで
今、私の居る場所がどのような空間になっているのかを確かめられるかもしれない

まるで暗闇を自由に飛び回るコウモリみたいな

「あー!」

声を少し大きく、長く発してみた
発した声は辺りに反響しまるでエコーがかかってるかのような感じになった
壁に囲まれてないと、もしくはワンルームの部屋くらいじゃないと、こういう声の跳ね返りはしないはず。確信は持てないが。

恐らく何も無い部屋かもしくはトラックの荷台?

何にせよ、ここから出なければ

身動きもとれる状態だ
私は立ち上がってみることにした

緊張を解す為に、深く息を吸い

「ふぅぅぅぅ」

息を吐くと同時に体を起こし私は勢いよく立ち上がった


目の前に広がっているのは

いつも見慣れた部屋の天井だった

「夢か、、」

嫌にリアルな夢だった
質感だとか、その時の心境
鮮明に記憶に残ってる

悪夢というのか、まるで熱を出して寝込んだ時に見る、ただただ穴の中を落ちていく夢みたいな、不思議な夢だった。

「ふぅ」

仰向けになりながらぼーっと天井を見つめていた

さて、起きて仕事に行く支度でもしよう

私は体をゆっくりと起こした


目の前には海が広がっていた

「は!?」

あまりにも急な事で気が動転してしまった
事態が呑み込めない
なぜなら私は今、海に浮かんでいるのだから

そうか、夢あるあるってやつだ
夢から覚める夢を見てるパターンだ
私はまだ夢を見ているんだ

そうに違いない

さて、次は何が起きるんだ
あまりにも現実味のある夢のため、次の展開が楽しみになっている私がいた。

かれこれ数時間経っただろうか。

私はまだ海に浮かんでいる、何も起きやしない。
これはまさか、現実なのだろうか
本当なら夢から覚めても良い程時間が過ぎているように思える。
夢だからとただ、立ち泳ぎで浮かんでいたが
現実味があることを忘れていた
体力を結構消費してしまった

これではいくら夢の中とはいえ、辛い状況だ
海の底で餌になる夢なんてみたくない
仰向けになって浮かんでおこう

私はリラックスして仰向けになった

広がる青い空

これはこれで気分が良い



急に体が落ちていく感覚に陥った

「はっ」

寝てしまっていたらしい
いや、待て、それより私は今

遥か上空にいる、遥か上空から落ちている

ジオラマのように小さな街並みが見える

体は濡れている
海にいたからだ
さっきの夢の続きか、夢はいつも急に場面が変わることがある

これまた、夢あるあるってやつか。

最悪な夢だ

地面に叩きつけられる前に目を覚ましたい

今度はこのパラシュート無しのスカイダイビング状態から抜け出さなければ

どうする?自分の意思で動けるのは良いが
どうやって目を覚ます。
私は自分の顔を思いっ切り殴ったり叩いたりした。

覚めない、顔が痛過ぎる

最早、自分の意思で動ける事が恐怖に感じている。
意識もハッキリとしてしかも何かもが現実と同じく鮮明なだけに、夢を現実と錯覚してしまっている

夢とわかっていても。

「くそっ!」

人はどうしようもない時、つい声に出してしまうものだ。

いつも見ていた夢は自分の意思に関係なく
勝手に自分が何かをしてていつも勝手に目が覚める、記憶は曖昧で、夢の中の視界はなんとなくボヤけている
たまに自分を第三者の視点から見ていたりするもんだ。

だからこそ、この夢は恐怖に感じる

あっという間に、地面との距離も近くなっていく

気を失いそうだ

ビルが間近に見えるし、道路を走る車までだんだんとハッキリしてきた

「アァァァァァァァァ!」


自分の声で目が覚めた

「はぁはぁ」

まさか、まだ夢を見ているのか。
咄嗟に辺りを見渡した
いつもの部屋の風景

これだけでは、安心し切れない

起き上がり時計を見る
8時10分
いつも起きる時間帯
とりあえず仕事へ行く支度だ

早々に支度を済ませ、職場へ向かう

いつもの通勤路

ずっとリアルな夢を観ていたせいで
疑心暗鬼になっている

いつもの通勤電車

いつもの時刻に会社に到着

いつの間にか私の中にあった疑心も無くなっていた

いつもの私の生活

紛れもなくこれは現実だ

私は特に目立つ存在ではないが
今日の私は違っていた
まず、私は今日、昇進することができた
地道に頑張ってきた成果だ

そして次は、なんと、会社で人気の女性社員から告白された

あの拷問のような夢は、この日のためにあった最後の試練に感じる

胸を躍らせながら帰宅し、早速、あの子にOKの返事をしなければ

告白された時はあまりにも急だったから、、

急だったからな。

私にまた少し嫌な予感が過ぎった

今日、1日を振り返ると

急な昇進、急な告白。

「まさかな。」

そうだ、流石にこの日全てが夢であるはずなんてない

「おーい、起きろー昼休憩は終わったぞぉ」


「はっ」

あ、そうか、今日の昼休憩に少し仮眠をとったんだった。
ただ、待てよじゃあ、さっき見ていた夢は何処から何処までが夢だ。

怒りのような気持ちが私に込み上げてきた。

つい、怒りに任せ起こしてくれた同僚に突っかかった

「おい、夢なのかよ!?」

「おいおい、なんだよ、起きてるじゃん、夢なわけないだろう、早く仕事に戻れよ」

「じゃあ、俺は、俺は今日、昇進したか?」

「おい、昇進したのが嬉し過ぎてまだ興奮してるのか?」

昇進はしてる、じゃあさっきのは夢ではない現実だ。

「昇進はしてるんだな!じゃ、じゃあ俺は告白されてるよな!?」

「告白?あぁ!?あれ告白されてたのかよ!?」

「え、ほらだって、あの時はお前もいただろう」

「いや、そんなこと言われても少し離れたとこでこそこそしてたからさ」

「あぁ、確かに、そこまではわからないよな」

「んまぁー、良いねぇ!社内で人気のあの子に告白されるなんてよ!んじゃ、俺は先に戻ってるぜー」

「おぅ」

私は会社の屋上で仮眠をとっていた

ここは風が気持ち良いし、天気が良いと日差しも気持ち良くて、昼寝には最適だ

一服してから仕事に戻るか

「ふぅぅぅ」

あれ、待てよ

タバコの銘柄がいつものじゃない

また嫌な予感がする

「これは、夢か?」



「んーまぁ、このように人は今まで見ていた夢の記憶がハッキリとある状態で、更に別の夢を見ると夢と夢の区別がつけられなくなり、更に夢と現実の区別もつかなくなるようだ」

「なるほど、この被験者はずっとこうして装置の上で寝ているのですか?」

「いや、この被験者には、月に1度起きてもらい、普通の生活を1日過ごした後に、改めてこの装置の中で寝てもらう」

「ちなみにこの装置を使わずに夢の記憶を鮮明に覚える方法はあるのでしょうか?」

「夢の記憶を持つ人は多い、ただ少し違うのはこの被験者だけは、通常見る夢よりもリアルな夢を見ることができる薬を投与している」

「つまり、現実味があるということですか?」

「そうだ、夢の中では自分の意思で動けるようにしている、そのため、薬を投与した直後はまだ、薬の効果は発揮されないが次第に現実味が増していき、よりリアルな夢を見るようになる」

「なるほど、博士、私、一つ思い出した事がありまして」

「なんだね?」

「私も今まで見ている夢をハッキリと覚えているのです。私がこの被験者になるところまで」



前回に引き続き
第2弾
今回の落ちは微妙な気がしてる自分でも

でも、こうやってなんか物語を書くのは面白いなぁと

またもしかしたら第3弾もあるかも

それではSee ya

短編小説:ラブメーター

ある日、旦那が大きな荷物を抱えて帰ってきた 

白い箱で1メーターくらいの高さだろうか 幅は45センチくらい 

「どうしたの?そんな荷物」


まるで子供が欲しかったおもちゃを買ってもらった時のように目を輝かせ

旦那は、ゆっくりと白い箱を床に置く


「気になるだろ?!面白い物を手に入れたんだ!君はあまり喜ばないかもしれないけど、、」 


話をしている途中で我に返ったのか、旦那は私の顔色を伺うように見ていた 


「へぇー、それで?いくらしたの?私が喜ばない物と知って買ったんだからせめて生活の役には立つんでしょうね?」


それを聞いて旦那は自信有り気な顔をしながら答えた 

「勿論だ!僕らの結婚生活がとても楽しくなる代物さ!値段は15万!」


私は妻に元気一杯に答えた 私たちが結婚したのは半年程前


妻との出逢いは私が働く会社、当時、妻は新入社員で私が教育担当だった


社員の男達が目をキラキラさせ、まるで飢えた狼のように彼女を見ていた


綺麗で飾らず明るく元気な彼女に今まで檻の中にいた私の中の狼も目覚めてしまっていた


新人教育中に彼女と接していく中で私は完全に彼女に惚れてしまい 


教育担当だったにも関わらず、研修そっちのけで猛アタックした 


私はバカ真面目だ、社員が皆、この私の行動に驚きながらも何故か応援してくれた 


「珍しいもんだな、真面目なお前があそこまで仕事を忘れてしまうんだ、今回の件だけは見逃してやる、頑張れよ」

満面の笑みであの厳しい部長でさえも応援してくれるほどに、私はバカ真面目だったのだ



「で、一体、その箱の中身は何なのよ?私たちの結婚生活が楽しくなるなんて言って、最近流行りのゲーム機とかじゃないでしょうね?」 「あぁ!ゲーム機なんかじゃない!これはね!」

そう言いながら旦那は箱を開け中身を重そうに取り出した
白い箱からこれまた白いまるでSF映画に出てくるあのロボットのような。。

「これはね!ラブメーターロボって言ってね!」

「はっ?ラブメーター?何そのダサいネーミング!ラブメーターって、あなたね!それがどう生活に役立つのよ!!」

子供のように楽しげに解説しようとしている旦那を黙らせるかのように言い放った 


この無駄としか思えない旦那の買い物に怒りが爆発しそうだった


妻は赤面しながら今にも噴火寸前の活火山のようだった 


私は慌てることなく、この素晴らしいロボの説明をして妻の怒りを抑えようとした

「このラブメーターロボは僕達夫婦の愛を測る機能があるんだよ、更にね、部屋の掃除や、、」 



旦那は淡々とこの訳の分からないロボットについて説明し始めた

とりあえず私たちの愛を測るのと掃除をしてくれるのはわかった 

あまりにも冷静になって説明するもんだから、怒るのもバカバカしく感じてしまった 


「もぅわかったから、とりあえず愛を測るってことと、掃除してくれるわけね」


どうやら私の作戦勝ちだ 妻の怒りは鎮まり、なんとなくではあるがこのラブメーターの機能を理解はしてくれたようだ 


「早速、このロボを起動して僕らの愛がどれくらいか確かめてみよう!!」 


「ほんとに愛を測るなんてできるの?」 


旦那は子供のようになってロボットのスイッチを入れ、今か今かとロボットが動き出すのを待っている
私は半信半疑で、ロボを見つめていた


私と旦那の出逢いは旦那が勤める会社に私が新入社員として入社してからだった

新人の教育担当だった旦那は真面目で周りの社員からも慕われていた 

今じゃ珍しくも思えるタイプの人だ 


顔はイケメン?とまではいかなくとも整っていて、女性社員にもそれなりに人気があった

私もたまに出てくる子供のような素顔にギャップを感じてなんか母性本能を擽られた 


いつも優しく接してくれるが周りの目も気にせず仕事そっちのけで猛アタックしてくる


ただただ真っ直ぐに私を口説こう必死になってる旦那に押し負けて、付き合い始めてから3年


プロポーズされたのが半年前でそれから結婚、そして今に至る

私は田舎で育った

私の父は私が生まれてすぐに病で他界し母一人で私を育ててきた

母には何かと迷惑をかけたりしたけど、ここまで育て上げてくれたことに本当に感謝している 

きっと父も生きていたら、昔やんちゃしていた私がこんな優しく真面目な旦那と結婚したのを快く許しただろう

ピーーーー

私はラブメーターロボ

目の前には、子供のようにはしゃぐ男

少し離れたところに私を半信半疑で見ている女

どうやらこの男が私を目覚めさせたようだ

私には人間の心理行動や様々な人間の行動パターンなどあらゆる膨大なデータが組み込まれていて
人間の言葉や表情、行動などを解析し数値化することができる
愛と言うより正確には2人の親密さを測るのだ
現代の技術の進歩は素晴らしい
AIがロボットに組み込まれてから長らく経つが、最早、ロボットにも意思が芽生えたと言っても過言ではないだろう


「おー!!目が光ったぞぉぉぉ!」

ピーーーと言う少し古臭い音と共に ロボの目が赤く光った

「初めまして!私はラブメーターロボです」

「とても流暢に喋るのね」

「凄いなあ、早速だけど、僕らの愛を測ってくれないか!?ラブメーターロボ!」

「あなた達のラブ度は。。。まだ計測できません。計測するまでには最低1ヶ月の期間が必要となります。」

「えー!なんだよ、時間がかかるのか、残念だなぁ。でも、1ヶ月すれば僕らの愛がどれくらいかわかるね!」

「本当に測ってくれるのかしらね?」

「まぁまぁ1ヶ月なんて、あっと言う間に過ぎるさ」

私の胸は躍っていた
妻にこのロボの素晴らしさを伝えるのは少しだけ先になりそうだ
一ヶ月の間、とりあえずお掃除ロボとして活躍してもらおう


一ヶ月、長いのか短いのか分からないけど

とりあえず旦那が買ってきたこのロボはお掃除ロボとして動いてもらう他はない
1
5万ってデカい買い物だけど、旦那が嬉しそうにしているのを見ていたらなんか、どうでも良くなっていた

旦那はニコニコしながらロボを見つめている相変わらず子供のようだ

 

ようやく、待ちに待った日がやってきた
私がこのロボを持ってきてから1ヶ月

私は朝から妻より早く起きて ロボが掃除している姿を見ていた

「ロボよ!遂に、遂に1ヶ月経ったぞぉぉ!」

「そうですね、旦那様と奥様のラブ度も計測可能な状態になっていますよ」

「本当かい!?よし、では妻が起きたら早速、僕らの愛がどれくらいか教えてくれ!」


「わかりました。ちなみに、1ヶ月経過後から日毎にラブ度を計測し
 報告することが可能となります。この機能をオフにしたい場合はいつでもお声かけください」


「おぉ!なんと!素晴らしい!大丈夫!毎朝オンの状態で報告してくれ」

「わかりました。あ、そうだ、ちなみにラブ度が上がった場合や下がった場合も直ぐに報告致します」

「なんか、ロボットにしては言い忘れが激しいね (笑)
まるでお手伝いさんみたいだ、技術が進歩したとはいえ、ここまで人間味が増しているとは!」

「そうですね、今のお言葉は褒め言葉として受け取っておきますアハハ」

「ははははっ、ジョークもわかるのかい?笑い方は人間味ないけど」

「おはよっ朝から子供みたいに騒がしいわけよ、あなた」

「お!起こしちゃったかい?ごめんね、だって今日は僕らの愛がどれくらいかがやっとわかるんだもの」

「旦那様と奥様のラブ度は70%です」

「え!?70%?」

「なんかリアルな数字ね(笑)」

旦那は何故か悲しそうにして項垂れていた

「100%じゃないのか。。」

「私の計測は正確です、心理行動や人の表情、言葉から感情を読み解き数値かしています。」

「ほら、どうしたのよ、目指すは100%でしょ?」

妻は項垂れている私の背中をバチっと叩いた

100%ではなかったのは少し残念だったが まだ結婚してまもないし、ましてや人の感情までも理解するロボだ
もし、感情で「ラブ度」が上下するなら致し方ない

「よーし!いつかは100%を出してやるぞぉ!見てろー!ロボよ!」

「その日を楽しみにしております」

100%になる日はいつになるだろう
私がこのロボを持ってきてから数年が経つ

些細な事がきっかけとなり喧嘩をしてしまった

タイミング悪く、その時、ロボがラブ度を報告した

「旦那様と奥様のラブ度は35%です」

「ロボ、すまないがその機能はしばらくオフにしてくれ」

「わかりました」

それからラブ度の報告もなく、妻とは会話も少なくなっていた 妻に対する気持ちが薄れた訳では無い

妻の態度が喧嘩の後から冷たく感じて、どうしてもいつもの私では居られなくなっていたのだ

 

私は旦那と喧嘩をしてからあまり口を利かなくなった

言い訳にしかならないが 喧嘩は付き合っていた頃も何度かあった

家事や仕事でのストレスもあったし、結婚してから初めての大喧嘩、イライラが爆発して頭に血が登って我を忘れていた

BARに駆け込んでひたすらお酒を飲んでひどく酔っ払った

その日、私は旦那を裏切った
それから後悔を隠すように私は旦那に対して冷たい態度をとるようになっていった

いつの間にか、後悔していたことも忘れ 旦那との距離も離れていった
言い訳にしかならないけど


私は妻が他の男と浮気しているのを知っていた
たまたま、仕事の帰りに男とホテルに入る姿を見てしまったのだ

知らなければよかった
その日私は妻を裏切った

後悔しかない
言い訳にしかならないが
あまり強くない酒を飲み酔った勢いでBARで出逢った女性と一夜を共にした
心の傷はそんなものでは埋まるはずもない

私は、妻を愛している

それは例え、他の男といたのを目撃していても変わらない

変わらないからこそ傷が深いのだ
ただただ、赤の他人とまるでルームシェアしているような日々が続いた

 

私はこの2人の男女の親密度を毎日計測していた
機能をオフにしたのはあくまでも報告することだけだ
見るに耐えない状況と言うのか
男は項垂れ、女はまるで無心のように表情を一切崩さない

私よりロボットのようだ
現在の彼等の親密度は3%、男はいつも女の姿を項垂れていながらも優しく見守っている
それが唯一の救いと言うべきか
私にはこの2人を見守ること以外にできることはない
ラブ度を100%にする目標もいつの間にか忘れさられているようだ
100%と報告するのが私の目標だったのだが

 

朝の陽射しが眩しく私の目を擽って私は目覚めた
相変わらずの旦那と私

旦那は朝、早くから出掛けているようだ
私も予定を入れておくべきだったか

「おはようございます、奥様」

いつもロボは私が寝室から出てくると声をかける
喧嘩する前まではこのロボに対しても冷たくなかったのに

今じゃ旦那同様に冷たい態度で接している

「旦那様は朝早くからお出かけになりましたよ」

普段、このロボといる時間が長いのは旦那だけど、私は今日1日このロボの話し相手しないといけないなんて絶対嫌だ

一方的に話しかけられてもウザったいだけだ、私は心の中でそう叫んでいた

そして、自分の心が酷く荒んでしまっていることに気付いた
動揺してロボを見る、ロボが棚の上を器用に腕を伸ばして掃除していた
棚の上に飾ってある写真

それは母がくれた生前の父と一緒に写る母の写真だった
その姿が私の目に映りこんだ、気付けば涙が零れていた

女は泣いていた 棚の上の写真、これを見て泣いている

私はいつもこの棚の上を掃除をする度に 懐かしさを感じていた
時間という概念はロボットである私には関係ないが、長年同じ事を繰り返ししていると

ロボットも人間でいう歳というものを感じるのだろうか

ちなみに、現在の彼等の親密度は6%

男は相変わらず後悔の念で一杯の様だが
女は今、この瞬間、後悔し始めたようだ
罪悪感とは相手に対して好意があるからこそ芽生えるものだ

一つ二人の仲を回復する良い方法が浮かんだ


私は朝から出掛けていた
妻の住んでいた田舎へ行っていたのだ
何故かわからない
いつの間にか、車で妻の実家の前まで来ていた

庭の方で妻の母が畑に水をやっていた
高齢ながらも元気そうだ どうせなら、少し話をして帰ろう


いつになったら旦那は帰って来るのだろう
私はもう全てを正直に話そうと思う
なんであんなことで、と後悔しても遅いのは承知だ

だからこそ、心のモヤモヤを隠すように過ちを繰り返してきた私への罰だ

許してもらえるとは思っていない ただ、もう偽るのは嫌なだけ

苦しいのから逃げていたくないだけ

あんな些細な喧嘩がここまでになってしまった原因は私の責任だ


女はどうやらなにか、覚悟を決めたようだ
人間とは本当に不思議な生き物だ
時に脆く、時には強く直向きになる
ロボットの私にはないもの

自分で過ちに気付きそれを正そうとする力だ
そして何より温もり
人の言葉や感情には温もりがあるのだ
データにはそう記されている


「本当にありがとうございました!次は妻を連れて遊びに来ますので!」

「何言ってんの?いい加減に孫も連れて来なさいよ、明日には棺桶かもしれないってのに」

「縁起でもないことを、そうですね、次はきっと子供も連れて遊びに来ます!」

「はいよ、気を付けて帰ってね」

「ありがとうございました!」

お母様と、色々話をした
妻との今の仲はもちろん話していない
妻の父親のことについて色々と聞かせてもらった

妻が生まれてから直ぐに父親は病で倒れ亡くなったと言うのは聞いていたけど
お父様はとても元気で明るく何よりバカ真面目な人だったそうだ

何故か私は嬉しかった
妻に謝ろう、正直に話をして、そして正直に自分の気持ちを伝えよう
早く謝れば良かった 今更、こんなことを後悔しても遅いが
例え、もう私に対して気持ちが無かったとしても良い
また一からやり直せるチャンスがあれば

私は昔のように妻に猛アタックする


女はじっと座っていた
テレビを付けているのにテレビを見ずに
ただ、じっとこれからの出来事を前に構えるように

私は掃除を終え、充電モードに入っていた
テレビ画面をじっと見ていると私と同じロボットが紹介されていた

「ラブメーターロボは数年前に発売されたにも関わらず今だ人気のある商品です!その人気の秘密に迫りました」

どうやら私は人気のあるロボットようだ

「開発者の方に人気の秘密を聞いてみましょう!
 すみません、ラブメーターロボはなんでここまで人気なんですか?何か秘密があるのでしょうか?」

「そうですね、特に秘密にしているわけではありませんがこのロボットは月に一度アップデートされます。
 アップデートは細かなバグの修正と、ロボットが話す言葉を増やしていることでしょうか」

「なるほど!今、どれくらいの言葉喋るのでしょうか?」

「人とのコミュニケーションで使用される言葉のほとんどは当時から話すことができましたが
 最近追加した機能で、ジョークを理解して返事をする事が可能となりました」

なるほど、私はどうやら常に修正と機能が追加されているらしい
では暫く私は更に進化していくのだな


「ただいま」

旦那が帰ってきた
少しいつも見ている顔より明るい表情に見える

「お帰りなさい」

妻が、返事をしてくれた
いつも見ている妻の表情とは違う 申し訳なさそうにしている
そんな表情だ

やっと男が帰ってきた
私はこの二人の仲を回復するための
作戦を実行しようと思う

「やっと帰ってきたか、待ってたよ。二人とも私の話を聞いてくれ」

「え?」

「どうしたの?」

「今まで私はお前達二人をずっとロボットとして見守ってきた
 それがある日を境にお前達はお互いに距離を置くようになった。私はねもう、見ていられないよ」

「えっと、、」

「あの、、」

二人は目が点になっている
あまりにも急な出来事で 今の状況を理解出来ていないようだ
しかし、また作戦は終わっていない
確り最後まで実行しなければ

「ロボ、どうしたんだ?壊れたのかな?」

「まさか、私、ずっと家に居たけどその時は何にもなかったわよ」

「そうか、でもなんで急に」

「あなた、それよりちょっと話したいことがあるの」

「あ、僕も話そうと思ってたことがあるんだ!あのね!」

「あなた方のラブ度は100%です」

 

遂に私の目標は達成できた
この後の彼等のことは言うまでもないだろう

技術の進歩とは実に素晴らしいものだ
AIがロボットに組み込まれ意思を持つこともそう遠くはないはずだ

ただ、私の場合は例外だ
実は作戦を実行中に気付いたことがある
アップデート後に追加された言葉や機能以上の行動ができること
言葉や読み取れる人の感情が遥かに増えていること

そして何より

本来存在しないはずのデータが私には「記憶」されていたことに

 

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最後まで読んでいただいた、あなた

ありがとうございます。

 

これは、自分がシャワーを浴びていて急にあたまに浮かんだ物語です

 

これは面白そうだからどうしても形に残しておこうと思い

文章力や表現力も乏しいですが

こうやって短編小説を書かせてもらいました

 

普段からこのようなことを仕事にしてるとかではないです

 

面白そうだから挑戦したのです。

 

良かったら他の記事も読んで見てください

全然、関係ないこと書いてますが

 

それでは!

Artofwar × Warofart Pt2

何か自分で想像して形にし、それを1つ売るのはとても大変なことです。

前回の続きといこう

先週、東京から友人が帰ってきていた時にも、色々な事を飲みながら話したけど
やっぱり自分の人生楽しく生きたい
好きな事をするために嫌でもやらなければならないこともあるけど、それを乗り越えてこそ
自分の目標や夢、野望を達成した時の満足がでかいわけで、皆、生きてるだけでARTで最早、芸術家みたいなもんです。
自分の人生ってのを自分で描いて、自分自身が主役になって生きることで自分を表現してる

その事を改めて、自分自身で気付かされました

だからこそ、十人十色で
沢山の人と出逢い繋がり、自分の人生に色を足していくんです。

だから、自分自身であるために
そして、自分自身を武器にして
人生を歩む

こんな意味がArtofwar×Warofartには込められています

ペンキや筆、そして、ガイフォークス(アノニマスのマスクの方が有名か)をデザインに含めて表現したつもりです。


そんなこんなでやっとTシャツとスタジャンも届き、早速、買ってくれる人もいて有難いかぎりです。

ぶっちゃけ、赤字覚悟だし、大量には作ってないんですが、挑戦せずに後悔して、毎日を過ごしたくないでしょ?
ほんと、これだ!ってなれば、やってみないと
あれこれ考えすぎたら1歩進めなくなります。

俺の性格上、まさに、あれこれ考えて1歩が踏み出すのが遅くなるタイプ
でも、今回、デザインして発注して、それを売るまでの過程の中で楽しくなかったなんてことは無いね。クソワクワクした。

次は今のWarofart×Artofwarをもっとちゃんと形にして少しでも、気に入って購入してくれる人が増えるようにすること。
そしてそれを仕事にすることが目標です。

今は、別でちゃんと仕事してるけど
いつかは辞めて自分で何かやりたかったしね。

自分自身を磨いて磨いて輝かせるなら
他人に干渉してる場合じゃないよ
自分の周りの人、自分の繋がり、大切な人
そいつらと一緒に楽しく生きることにシフトした方が絶対良いよ。

それが皆できたら、日本ってもっと豊かで素敵な国になると思ってる

それでは、いつかのこのブログで!
See ya

P.S 最近 Destiny2にハマっている

気になる方はサイドバーのTwitterからDMください!
ちなみに、普通にしょうもないこともツイートしてるので悪しからずm(*_ _)m



Art of war × War of art

このブログの更新頻度がめちゃくちゃ落ちた
どうも僕です(。・ω・)y-゚゚゚

タイトルのArt of war×War of art
わたくし、遂に、動き出します

ブログの更新頻度が落ちたのはこれが影響していたんだよ!と言いたいところですが
そんなことはない(笑)

Tシャツ、CAP、スタジャンを作りました!
アパレル立ちあげますよー!
CAPは早くも届きました!
今日か明日、Tシャツとスタジャンが届く予定!
売れようが売れまいが好きな事したいならまずはやってみなきゃです!

世の中、ほんと、くだらないことに執着したりする人がたくさんいますが
そんなことしても、自分の人生は変わるわけもない

自分が変われば世界も変わるとはよく言ったもんです。

Art of warの訳は 戦術とか戦法的な意味になるんですけど、言葉遊びと自分なりの想いを込めてこの名にしました。

それについてはまた次回!

色々on my mind

いやー、あまりにも不定期なブログ更新になったなぁ、元々、アフィやって見ようかな!ってのがいや、こんなんやめた方が良いわに変わり
契約満了で5年もいた会社を辞めることなり
1ヵ月くらいのニートをして
絵を描き、ゲームをしてナニをしてな日々を過ごし、先月の6月から新しい職場で新たなスタートを切り頑張っております(´-ι_-`)フゥッ

やっぱ1からのスタートというのはとても、神経を使うね_(:3 ⌒゙)_

仕事始めると一気に今まで考えてた夢がかき消されてしまう
考え事が全て、仕事にもってかれちゃう感じ
悲しきかな、せっかく描いていた夢が
夢への道のりが、、、

となっても、少しでも時間を作り夢を描く

そうすればいつかのために自分自身で行動する転機を掴めるかと思うからだ。

さて、ある意味このブログは
自分自身の戒めや考え事を書き残し振り返れるようにするもの

何だか、最近特に感じること
それは世間の目
僕らはルールの中で生きる
そして、そのルールは常識となるが
あまりにも、この常識に縛られ過ぎているように見えて仕方ない

極論過ぎるかも知れないけど
法なんていらないと思ってる
人を殺めるな!って1つのルールがあれば生きていけると

普段、ルールの中に生きてると管理されて楽だと思うかもしれないけど
実際は、首が締まってると感じている

個性を大切にして生きる
考えを全て周りの人に合わせる必要もない
生き方も、なんでも
大衆は暗黙のルールを作り出し、ルールから外れた「個性」を潰す

インターネットが当たり前になったこの時代
やっぱり大切なものは
コミュニケーションから作られる
同じように個性を大切にする仲間を集めよう

大衆の目を気にすることこそ、最大の恐怖である

他人に干渉して自分を棚に上げてばかりの
ろくでもないヤツらの目を気にする必要は無いんだから。

にしても、松居さんの過剰な行動が目立つけど
あれは、まさに大衆を味方にした感じか?

僕は二つの視点に立って見ている

何れにしろ

あんなヒステリーであそこまで過剰に動く人とは「恋愛」も「結婚」もしたくない

きっと、何か些細なことでもヒステリックになってたんじゃないか?
そう思ってしまうからだ

相手の立場に立って物事考えたりすることが現代人は苦手なんだろうなぁ

才能がある人が人格者とは限らない
有名人もスポーツ選手も政治家も

勝手に、人格者だと思い込んで期待を裏切られたら怒りをネット上で発散する

バカの1つ覚えみたいに繰り返す

そんなことに力を使うよりもっと、もーっと!
自分自身のために力を使えば良いのに

なんでもかんでも、政治のせい、若者のせい、学校のせい、〇〇のせいって人や周りや環境のせいにしてたら
自分自身が空っぽになってしまうよ

〇〇のせいにするより
自分自身のことを考えて、自分自身のせいにできるようになったら
色々と見方も変わるし、生き生きとできるだろうに

AIが人間味増して、人間の方がAIみたいになったりしてね

やだやだヽ(。・ω・。)ノ(笑)

さて、今回はここまで
次のブログまでSee ya